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光夏坊主 素直で直観的な作業の記録

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コロナ渦で疲れたら読書でリフレッシュしよう【意外な読書効果とテレワーク時に読みたい小説5選】

2月11日に封切となる映画「ファーストラヴ」。島本理生原作の小説を映画化したものです。本屋で立ち読みして面白そうだったので買いましたが、想定以上の傑作で最近読んだ小説の中では一押しの一冊。今回はリモートで疲れた時にリフレッシュできそうな小説を5冊ご紹介します。


光夏プロフィール

2010年から副業でライターを始める。不動産業界と人材業界での就業経験あり。

不動産会社ではブラック企業での業務経験あり。金融不動産開発や投資用不動産の販売、金融機関との交渉を行う。最終役職は営業本部長。人材業界では求人広告の取り扱いや転職コンサルタント、派遣スタッフの管理を行う。ブログでは体験をもとに、不動産関連情報や失敗しない転職の仕方、ライターの始め方についての情報を発信しています。著書 ・小説「頑張れフレンドリーズ」(2019年発売)。


疲れた時は小説でも読んでリフレッシュしよう!

こんにちは、小説を読んで涙し、妻に笑われている光夏です。

「リモートでプライベートの時間が減りました」
「緊急事態宣言で心身ともに疲れています」
「なんか面白い本とか映画ありませんか」
「このご時世、何をすれば一番リフレッシュできますか」

未だ収まることのない新型コロナウィルスの影響で仕事の環境が変わったり、あまり外出ができなかったりしてお疲れの方も多いと思います。

こんな状況がいつまで続くのでしょうか?終わりが見えないことほど不安なことはありませんよね。

そんな時は小説を読んだり、映画を観たりして気持ちをリフレッシュしてみましょう。

「小説なんかでリフレッシュできるの?」

小説はフィクションであり、想像上の物語です。単なる作り話じゃないかという人もいるかもしれませんね。

実は小説を読むという行為はストレスの解消になったり、人を幸せにしたりする効果があることが研究や調査で導き出されています。

本には自己啓発本や専門書など色々ありますが、特にフィクション=小説は社会生活の複雑さを理解できるようになったり、他人の立場を理解できるようになったりする効果があることが実験により証明されています。

「じゃあ小説読むしかないですね」

そうです、小説を読むしかありません。そこで、今回はこんな時期に読んでみるといいかもしれない、おすすめの小説を、僕独自の目線から5冊ご紹介したいと思います。

この記事では以下のことが確認できます。

・こんなにあるの?読書の効果
・光夏がおすすめする小説5選・あらすじと感想

では、解説していきましょう。

1.こんなにあるの?読書の効果

読書をすると教養が付いたり、知識が広がったりする効果があることはわかりますよね。実は他にも、リフレッシュ効果やストレスの解消効果など、あまり世間では話題にならない効果がありますので、そのあたりを深掘りしてみましょう。

1-1.睡眠効果

「本を読むと眠くなるから苦手なんです」という人、多いですよね。読書が趣味の僕も本を抱えながら寝落ちしていることがちょくちょくあります。

でも安心してください。もともと本を読むと睡眠効果があることが研究から解明されているからです。本を読むと眠くなるのは、勉強嫌い?のあなたのせいではないんです!

本を読むと脳のエネルギーを消費します。エネルギーを消費する際にブドウ糖や酸素が使われるのですが、ブドウ糖や酸素が一時的に不足することで疲労が蓄積され眠くなる、という原理なのです。

眠くならないようにするためには、脳を覚醒するものを摂取すると効果があります。

それがブドウ糖を補うビタミンB群だったり、脳を覚醒するカフェインだったりするのです。コーヒーを飲むと眠気が覚めるという人はカフェインの効果が表れているということです。

1-2.ストレス解消の効果

イギリスの認知神経心理学者である、サセックス大学の教授デイビット・ルイス氏が行った実験では、読書がストレス解消に効果的であるということがわかっています。

実験では被験者に様々なテストや運動をさせたうえで、音楽やコーヒーなどを摂取させ、ストレスの解消具合を測定しました。

この調査結果では、読書をするという行為はコーヒーを飲んだり、散歩をしたり、ゲームをしたりすることよりストレス解消効果があることが判明しました。

以下がリフレッシュ効果の割合をまとめたものです。

読書をする       68%
音楽を聴く       61%
コーヒーや紅茶の摂取  54%
散歩する        42%
6分読書をするだけで「60%のストレス軽減効果」があるby デイビット・ルイス博士

コーヒーの摂取や散歩の方がリフレッシュしそうですが、読書効果の方が上なんですね。読書おそるべしです。

読書は6分で上記の効果があるようですので、ショートショート小説でも効果があるということですね。

1-3.読書をすると認知症になりにくい

米国・カリフォルニア大学バークレイ校のスーザン・ランダウ博士は読書がアルツハイマー病になりにくい効果があるという研究結果を発表しています。

認知症は脳内に存在する「ベータアミロイド」という物質が主な原因と考えられています。博士の研究では、読書がベータアミロイドの抑制に効果があることがわかったのです。

老後を考えると読書は必須のルーティンにすべきですね。

1-4.コミュニケーション効果

トロント大学の認知心理学名誉教授であるキース・オートリー博士とレイモンド・マー氏が2006年に行った実験では「フィクションの読書量が多ければ多いほど、人々の共感力は高い」ということが判明しています。

フィクションの読書量=共感力、ということがわかっているのですね。これはすばらしいことですね。本を読めば読むほど人の気持ちがわかり、コミュニケーション力が上がるということです。

しかもフィクション限定ですので、自己啓発本や専門書などではなく、小説がその効果が期待できるというわけです。

ここまで読むと小説ってすごいんだなってことがわかりますね。小説を読まない理由はありません。さっそくアマゾンで探してみましょう!読みたい本がないよ、という人はこの記事を参考にしてください。

2.リフレッシュしたい時におすすめの小説5選

読書にはリフレッシュ効果やコミュニケーション能力を上げる効果があるということですので、読書をしないわけにはいきませんよね?

今回はコロナ渦の中で読むとリフレッシュできるかな、と僕が勝手に思った小説をご紹介したいと思います。読むか読まないかはあなた次第です。

では、ご紹介します。

2-1.ファーストラヴ 島本理生

冒頭に書いたように映画が2月11日から始まります。

たまたま本屋に寄った時に立ち読みをして面白そうだったので購入しました。

アナウンサー志望の大学生の環菜は就職活動中に父親を包丁で刺殺する。この事件は、アナウンサー希望の女子大生が起こした動機不明の殺人事件として社会の注目を浴びることになる。事件を書籍化するために執筆依頼をされた臨床心理士の由紀は、弁護士の迦葉とともに取材を始める。取材の中で環菜の本当の姿と真相が明らかになっていく。

光夏の感想

臨床心理士由紀の視点から綴られているこの作品は、常套な風景描写と緻密な心理描写によって読者を作品に引き込んでいきます。
由紀が環菜を取材するうちに事実が少しずつ見えてきますが、由紀自身の暗い過去もあぶりだされていく話になっています。誰もがファーストラヴって何なのかとか、自分のファーストラヴを考えられずにはいられなくなります。心して読んでください。
僕は買う気がなかった本ですが、立ち読み段階で引き込まれ購入、完読して大きな感動をもらいました。
映画化されるのでそちらを見てもいいとは思いますが、個人的には小説を読んで、小説でしか味わえない経験を体感してほしいと思います。
本を読むとベータアミロイドが抑制されますからね!

2-2.無情の世界 阿部和重

阿部和重にしては珍しいエンターテイメント作品です。読むとあなたの前に無情の世界が広がります。

ネタバレしない程度にあらすじ解説

無情の世界の主人公は高校生の男子。ある夜から朝にかけての奇妙なできごとが描かれています。主人公の男子高校生は何をやってもダメで、友達からいじめられる人生を過ごしていた。そんなある日、公園で中学生がピストルで警官を射殺するのを目撃する。それは悲惨な一夜の始まりでした。

光夏の感想

男子高校生の視点から書かれています。同級生からいじめられ、妹からは馬鹿にされ、底辺を生きるとこういう目に合うのかと、普通の人にとっては新しい発見のある小説になっています。
まさにリフレッシュ!できる作品なのではないでしょうか?

2-3.恋はいつも未知なもの 村上龍

村上龍の上品なショート集。村上龍の小説は大きく分けると社会反映系、破天荒主人公系、エロ系、上級ライフ系の4つくらいに分けることができます。僕が勝手に分けているだけですが。

この作品は上級ライフ系の村上龍が得意な音楽とお酒に絞った作品です。

この作品は大手広告代理店を辞めて小さなビデオ会社を作った主人公が、ジャズバーで出会う人たちとの会話がストーリーになった作品です。

光夏の感想

幻想的という言葉が似あう39の物語のタイトルは本のタイトルになっている「恋はいつも未知なもの」を筆頭に、全てジャズの名曲がタイトルになっています。
村上龍が描くジャズの世界を覗いてみてほしい。
読書は人との理解を深めると言いますからね!

2-4.ディス・イズ・ザ・デイ 津村記久子

芥川賞作家、津村記久子が描くサッカーの物語集。ディスイズザデイとはその日という意味で、サッカーシーズン最終日を指しています。最終日にサッカーファンに起きる様々な物語。

サッカーのJ2リーグを舞台に架空の22のチームが優勝を争っている。それぞれ違うチームを応援するサポーターたちの紡ぎだす、ほのぼのとする物語です。

光夏の感想

サッカー好きの僕はこの本が出てすぐに買いました。純文学路線のど真ん中を走ってきた津村記久子だけあって、エンターテイメントの中にキラリと光る文学性には頭が下がります。
J2のチームを応援するサポーターの12の短編。テンポ良い展開で、純文学でもさらりと読めます。一度ご一読ください。

2-5.連続殺人機 カエル男 中山七里

ビルの13階の非常階段にぶらりとぶら下げられた死体が発見されるところから始まる、サイコなサスペンス小説です。

ネタバレしない程度にあらすじ解説

死体は口にひっかけられたフック一点でぶら下がっていた。4日後には廃車工場で直方体に圧縮された自動車の中でつぶされた男の死体が発見される。
連続発生した猟奇殺人に社会はざわつく。死体には共通の文体をした手紙が添えられていた。警察と犯人の攻防が始まる。

光夏の感想

これも立ち読みをしていて、気になって買った本です。期待を裏切らない、他にはあまりない殺害方法や、聞きなれない単語は新しい感覚です。
「きょう、かえるをつかまえたよ。みのむしにしてみよう」
犯人が添えていた手紙の冒頭の部分ですが、この短い部分だけでも十分に狂気が伝わってくる小説になっています。
この小説には睡眠効果はないかなあ。

おまけ

頑張れ!フレンドリーズ 西宮光夏

U12ジュニアサッカーを応援する人たちの、個別の事情をユーモアたっぷりに描いたショート集です。

書籍

kindle版はこちら

ジュニアサッカーを応援する人たちの、それぞれの事情を描いた作品。
頭を強打して不思議な力が付いたジュニアサッカーのコーチが、その力を使って優勝を狙う話や、結婚を約束している恋人の父親が、自分が経営するジュニアサッカーチームが負けたら結婚を許す、というへんてこな条件を出し、相手チームを応援する話など、全10話のショートストーリーを収録。

光夏の感想

実在するジュニアチームを題材にして、応援する人たちの個別の事情を描いています。
ユーモアとコメディがちりばめられたショート集。思わず笑ってしまいます。ご一読あれ。
6分のショートストーリーでもコーヒーを飲むよりストレス解消効果はありますからね!

まとめ

リモートや外食に行けずに疲れている皆さん。読書でリフレッシュしませんか。

今回解説したように、読書のリフレッシュ効果は抜群ですし、読書は他にも人生に役立つ効果があることが色々な実験で判明しています。

これは読書をしない選択肢はありませんね。

本の感想は読む人によって違います。今回は僕の視点から書きましたので、人によっては全く違った感想を持つ人もいるかもしれませんね。

でも、本とはそういうものです。

読書をして自分だけの楽しい時間をお過ごしください。

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